-NIGHT WITHOUT END-
訳:練馬太郎
極冠の果てしない夜の中で働く男たちの暮らしは過酷である。
彼らは、我々ほとんどが数時間で死に絶えるような状況下で生きのびる術を熟知せねばならない。
氷点下何十度にもなる気温、そして凍てつく猛烈な吹雪が何時間もの間続く。
ピーター メイスン、ジャック ストロー、 そしてジョスはこれらの状況を身をもって経験していた。
彼らは凍りつく寒さと吹きすさぶ猛吹雪の恐ろしさを十分理解していた。
そして互いを理解し、信頼し合っていた。
それはひとえに、一人の男の命が彼の友人たちの肩にかかっていたからである。
しかし、一機の旅客機が人里から遠く離れた彼らの測候所近くの氷冠の上に墜落した時、彼らは自分らの現に危険な世界に新たなる危機が差し迫ったことをやがて知ることになる。
旅客機には4名の死亡者がいたが、内2名は銃弾によるものであり墜落によるものではなかった。
やがて5名が息を引き取っていった。
残った10名の生存者は普通の一般客のようであったが、
だが、本当に彼らは?
いったい誰がこのような殺人を. . . そしてなぜ?
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